ウィーン版「エリザベート・コンサート」
今年はウィーン初演から20年が経つミュージカル「エリザベート」記念イヤーで、私も着々と制覇中
5月に帝劇の「東宝版エリザベート」、9月の梅芸(ブログでは書きそびれたけど
観劇した)、そして今日の
ウィーン版「エリザベート・コンサート」、あとは宝塚OGによる
「エリザベート・ガラコンサート」も控えている
ウィーン版メンバーは5年前の引っ越し公演で、その歌声にすっかり魅了された最多エリザベート役を演じてきた歌姫マヤ・ハクフォート、セクシーでパワフルなトート
役のマテ・カマラス、皇太子ルドルフ役の貴公子ルカス・ペルマンの三者に加え、前回も出演したひょうきんなルキーニ役のブルーノ・グラッシーニ、甘い声のフランツ・ヨーゼフ役アンドレ・ハウアー、堂々たる貫禄
の皇太后ゾフィー役のガブリエル・ラムと、さすがに聞き応えのあるメンバーでのコンサートだった。
コンサートなので大がかりな舞台装置はないが、ウィーン版独特のハプスブルクを象徴する衣装を着け、フルオーケストラで歌い演じてくれるので大迫力。ドイツ語上演だから日本語字幕があり、宝塚や東宝版とは違う、ウィーン世紀末の退廃的な本来の歌詞の意味がわかるのは面白い。それぞれの違いを感じながらも楽しめるのが、この
「エリザベート」だ。
さらに、ウィーン版ならではのゾフィーと重臣たちがチェスを表す馬に乗りながら歌う、私のお気に入りの場面や、ゾフィーの死の前に一人歌う歌など心に沁みた。マテ氏も先日の東宝版日本語トートより、ドイツ語トートはさらに生き生きとパワフルな歌声だった。彼は「最後のダンス」「闇が広がる」「私が踊るとき」の3曲が素敵。
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