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2010年6月 1日 (火)

中島潔の襖絵秘話

昨日、NHKのクローズアップ現代で清水寺の襖絵を描いた中島潔の取材番組を見た。地上波で見逃したが夜中にBSで再放送していたのでこちらで。ちょうど先月鑑賞したばかりだったので興味津々。絵を描くということは、早くに亡くなったお母さんや故郷への思いが込められているとか。襖絵の製作意図、制作過程なども興味深い。特に金子みすゞの「大漁」という詩に触発された絵の秘話など芸術家としてのこだわりも感動的だった。

イワシの大漁を詠った短い詩の最後の4行「海の中では 何万の いわしの弔い するだろう」に衝撃を受けて「大漁」の連作を始めたが、「描ききれなかった。自分の思い入れが強くてイワシを悲しみの中にだけ置いてしまった」と言う。今回(これが4作目)は生命の力強さ、すさまじさ、輝きを描きたいと思ったのだと。「前回までは金子みすゞの『大漁』、今回はボクの『大漁』です」と言う。8枚組の襖絵、その何百というイワシに1匹1匹目を入れ、最後に大群の先頭のイワシに銀色の目を入れた後、「少しやさしい、温和な顔になったかな」とつぶやいたのが印象的。天国のお母さんであってほしいとの願いだそう。インタビューアーと一緒にこちらまでウルウル

「大漁」

朝焼け 小焼けだ 大漁だ

おおばいわしの大漁だ

浜は祭のようだけど

海の中では 何万の 

いわしの弔い するだろう 

~金子みすゞ詩集より~

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