« もう続きは読めない? | トップページ | 心無い人 »

2009年5月31日 (日)

宝塚・月組「エリザベート」

宝塚月組公演「エリザベート」を観劇。初演から早や13年、5組全部の上演が終わり2順目となって2公演目か。黄泉の帝王トート閣下は宝塚らしい男役の役柄となって個性を発揮できるが、本来の主役であるタイトルロール・エリザベート役者がいなくなってきた昨今、今後の上演もだんだん難しくなってくるように思う。宝塚版、東宝版、ウィーン版とそれぞれ違いがあるものの、どれも好きなマニアックなファンにとっては求めるハードルもどんどん高くなってしまうから、ますます満足感を得られない。友人が「これってエリザベートを観すぎ?」って。同感だ。今回は月組にエリザベートを演じられる娘役がいないということで今までにない他組からの、しかも娘役ではなくまだ若い男役を特別出演させるいう試み。それが成功したかどうか。確かに他のメンバーを見る限りエリザベート役をできる人はいないような気もするが。それなら敢えてその組で上演することはなかろうと思うのだが、劇団としてもいろんな思惑があるのだろうな。と、文句を言いつつも観劇。期待していなかった分、見直したところ(人)もあったが、全体的に無難だけど感動のない舞台だった

ご贔屓のキリヤンは前回のルキーニに代わり皇帝フランツに。難しい曲の低音もよく聴き取れ、若々しく恋する青年から苦悩に満ちた晩年までエリザベートを愛し続けて包容力溢れる人物となった。心地よい歌に何より癒される。トートはいつものオレ様トートで想定内。自己完結愛 エリザベートは歌はまずまずだが芝居が未熟。ルキーニはもうひと頑張りしてほしい。ゾフィも然り。役替りのルドルフは美形で哀愁あふれる貴公子。下級生の男役ながら迫力ある歌を聴かせてくれるマダムヴォルフ。新進娘役の清純そうなマデレーネなどお気に入りポイントも。結局、いろいろ苦言を呈しても「エリザベート」という作品自体が好きなんだろうなあ。

|

« もう続きは読めない? | トップページ | 心無い人 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 宝塚・月組「エリザベート」:

« もう続きは読めない? | トップページ | 心無い人 »